MathTrail

論理3–6年生

正直者とうそつき

ある島には、いつも本当のことを言う正直者と、いつもうそを言ううそつきが住んでいます。うそつき問題とも呼ばれるこのパズルでは、住人たちの言葉から、だれが正直者で、だれがうそつきかを見分けなければなりません。多くの子どもにとって、これが本格的な論理的推論との最初の出会いになります。仮定を立て、そこから何が導かれるかをたどり、矛盾に気づくのです。

解き方のカギ
「この人が正直者だと仮定すると…」
身につく力
順を追って考え、自分で確かめる力

島のルール

だれが何を言えるか

まず、次の2つの発言から始めましょう。この種の問題のしくみが、すぐにわかります。

発言正直者うそつき意味
「わたしは正直者です」✓ 言える:本当のことだから✓ 言える:うそになり、うそつきの言葉にふさわしいから何もわからない。だれでも言えるから。
「わたしはうそつきです」✕ 言えない:うそになってしまうから✕ 言えない:本当のことになってしまうからありえない発言。だれも言えない。

解き方:「…と仮定すると」

この種の問題は、ほとんどが同じ方法で解けます。住人を1人選び、その人が正直者かうそつきかを仮定して、そこから何が導かれるかを調べます。下の例題は、いちばんやさしい問題から算数オリンピックの問題へと進みます。

  1. 仮定する
  2. そこから導かれることを考える
  3. 矛盾を見つけるか、答えを確かめる

例題1 · 3–4年生

道で出会った2人

島の住人AとBが、道で出会いました。Aは「わたしはうそつきで、Bは正直者です」と言いました。AとBは、それぞれ正直者ですか、うそつきですか。

  1. Aが正直者だと仮定します。すると発言は本当なので、Aはうそつきです。しかし、Aは正直者だと仮定したので、矛盾です。この場合はありえません。

  2. Aがうそつきだと仮定します。すると発言はうそです。前半の「わたしはうそつきです」は本当なので、うそなのは後半です。つまり、Bは正直者ではなく、うそつきです。すべてつじつまが合います。

答え AもBもうそつきです。

例題2 · 3–4年生

非難の連鎖

島の住人A、B、Cがいます。Aは「Bはうそつきです」、Bは「Cは正直者です」、Cは「AもBもうそつきです」と言いました。だれが正直者で、だれがうそつきですか。

  1. だれから考えるか。いちばん多くのことを言っている人からです。その言葉から、より多くのことが導かれるからです。それはCです。

  2. Cが正直者だと仮定します。するとAもBもうそつきです。しかし、Bは「Cは正直者です」と言っていて、これは本当のことになります。うそつきが本当のことを言うことはありません。矛盾です。

  3. したがって、Cはうそつきです。するとBの「Cは正直者です」はうそなので、Bもうそつきです。

  4. Aは「Bはうそつきです」と言っていて、これは本当です。したがって、Aは正直者です。

答え Aは正直者で、BとCはうそつきです。

例題3 · 5–6年生

丸いテーブル

丸いテーブルに、島の住人が10人すわっています。どの住人も「わたしの右どなりの人はうそつきです」と言いました。テーブルには正直者が何人いますか。

  1. 住人が正直者なら、発言は本当なので、右どなりはうそつきです。

  2. 住人がうそつきなら、発言はうそなので、右どなりは正直者です。

  3. つまり、テーブルのまわりでは、正直者とうそつきが交互にすわっています:「正、う、正、う…」。10人のちょうど半分が正直者で、正直者は5人です。

答え 正直者は5人です。

つまずきやすいところ

MathTrail は、間違った答えを一つひとつ、どのひっかけにかかったのかから解説します。このテーマでよくあるひっかけを、お子さまへの声かけの例と一緒に紹介します。

家庭でできること

  1. 島ごっこ

    うそつき役になって、お子さまに質問してもらいましょう。やがてお子さまは、「うそつきなの?」と聞くと、いつも「ちがうよ」と返ってくることに気づきます。

  2. 教えずに、たずねる

    答えを教える代わりに、「もしこの人が正直者なら、どうなる?」と問いかけます。これが、このテーマの解き方のカギです。

  3. 「正」と「う」をえんぴつで書く

    どの名前の上にも、仮定を書きます。矛盾が出たら、消して、もう一方を試しましょう。

先に学ぶテーマ

このテーマの問題を頼んでください

正直者とうそつきの問題を出してください

Claude に追加テーマ一覧